ミカ書7の日記

のんびりした日常、パニック障害、発達障害、キリスト教のことなど

小野善郎先生の講演会の内容から〜✎📔✨

平成30年度堺市ひきこもり支援講演会🎤「ひきこもりの若者への理解✨〜家族からのアプローチ〜」
和歌山県精神保健福祉センター小野善郎



より、高校教育の可能性
レジュメより、北星学園余市高校の特色ある教育を紹介されました。
北星学園キリスト教系のスクールです。
 


レジュメより〜↓

高校教育の可能性
・移行支援としての高校教育
 ー事実上の義務教育
  ・高校進学率98.8%
 ー支援ニーズが顕在化する時期
 ー大人への以降の起点
・「底辺校」の実力
 ー非競争的な教育モデル
 ー誰も排除しない、多様性の承認
 ー結果(進学・就職)ではなく生き   ていく動機づけ



北星余市の教育を読み解く
>高校教育の前提となる環境を作ることに全力を注ぐ
 >クラスに「居場所」を見つけるた  めに教師が積極的に関与
 >教師との親類関係にもとづく安心感
 >多様でありながら排除されない生
 徒集団
>高校生活への参加
 >活発な学校行事
 >生徒達の自主的な運営ー生徒会活
 動
 >さまざまな人との交流の中で影響
 を受け合う相互作用
  >クラスメイト、先輩、教師、寮
  下宿管理人、総合講座‥
>はじめから「底辺校」=底辺校のパイ
 オニア
 >敗戦処理ではなく、積極的に生徒
 のニーズに応えてきた経験
 >独自の授業開発
 >針路よりも高校3年間の成長=固有
 の教育モデル
  >セーフティーネットではなく、
  人間として成長させる教育



生徒指導の基本原則
・逸脱への対応モデル
 ・高校生活に関連する逸脱
  >登校(学校適応)からの逸脱=不
  登校→医療化・心理化(専門家介   入)
  >発達の逸脱=発達障害→医療・特
  別支援教育(専門家介入)
  社会・学校の規範からの逸脱=非   行・違反行為→生徒指導(教員の
  介入)
 ・北星余市の生徒指導の基本は行動
  モデル
  >行動を基準にした生徒指導=良く
  ない行動は決して見逃さずに指導
・変わるのは本人
 ・すべての生徒を同じ基準で評価し、 逸脱に対しては一貫した基準で処分
 ・不登校に対しても登校を前提とし
 た教育
 ・発達障害であっても生徒の適応や
 意識を変える指導
・ただし、生徒との信頼関係に基づく
 教育の基盤作りが前提



全入時代の高校教育モデル
・非競争的な高校教育
 ・競争的な高校教育から取り残され
 た北星余市の教育は、常識的な高校
 教育の要素が薄く、「どうでもいい」
 ような内容ばかりに見えるが、それ
 こそが北星余市の教育のエッセンス
 であり、もっとも価値を置いている
 要素。
・無駄こそが高校教育の肝
 ・学力を基準とする高校教育から見
 ると不純物がいっぱいの教育
 ・混じり物の多い教育カラ多様な学
 びを経験し、自分らしい生き方を見
 つける可能性

・北星余市の無駄の多い面倒くさい教
 育は、高校教育の基盤作りに多くの
 時間と労力を注いでいるために、ふ
 つうの高校が求める学力や大学進学
 のような具体的な結果にまで手が回
 らない
・目の前の問題にしっかりと向き合い
 安易に先送りしない教育
 ・結果(学力・進路)よりもプロセ
 ス(経験・試行錯誤)



(ToT)息子が高校を選ぶ時、もう既に不登校か始まり、顔アトピーの症状も出だしていたのでしたが、私は子供の苦しみに目がいかず、高校へ入ればグズグズした気持ちも皮膚もなんとかなるはず!と、レベルをうんと落とした私立高校を先生に無理を言って受験させ、出席日数が少ないのに見事合格してくれました。あの日ほど嬉しかったことは今までになかったです!(ダブル受験の娘が大学合格したよりも何倍も何倍も‥😓)
ここでいう"競争的な高校教育"から外れて欲しくなかったのです💧
結局、その高校には一日も登校できなかったのですが‥
ですから当時に北星学園余市高校の存在を知っていても「底辺校にわざわざ」「うちの子が行くところじゃない」と選択肢に入れなかったと思います(´ε`;)この学校のことは講演会のこの内容でしか知らないレベルですから、接点があるのかわかりませんが、ふと思い出したのがグラッサー博士の「落語者なき学校」という本。これは柿谷先生の翻訳で出版されています。💧婚姻中、いつか読もうと本棚に置いていた本。アメリカの話、夢の話でしょ‥と、なかなか読まずでした(´ε`;)ウーン…



北星学園ホームページ↓
http://www.hokusei-y-h.ed.jp


※『あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法:なぜ、この学校には落ちこぼれが一人もいないのか?』アチーブメント出版(訳:柿谷正期)