ミカ書7の日記

のんびりした日常、パニック障害、発達障害、キリスト教のことなど

病院勤務の薬剤師が就学援助費を貰っていた話✨

元夫は薬剤師でした。友人から調剤薬局に入らないかと誘われるまで、結婚当初から10年間、N総合病院に勤務していました。


なんでもこの病院を建てた創始者がクリスチャンで、主人勤務時代はこの奥さんが理事長の時代でした。
男子薬剤師に子供ができると経済的にやって行けず、必ず辞めていく職場でしたがうちは子供が二人できても主人は転職せず頑張っていました。夫婦二人共に酒、タバコもやりませんし、お金のかかる趣味もありません。二人共友人もないので付き合い費もなし。外食しない、贅沢しない。もちろん車もなかったですし、家のローンだけでした。
娘が小学一年になる時、ギリギリまで待って売れ残りの赤いランドセルを7000円で買いました。学習デスクも随分後になってから買ってあげられました。
娘が二年になった時、就学援助費という制度を知り、教育委員会に申請して二年間に渡り就学費、給食費が免除され、本当に助かりました。次の年、調剤薬局に転職してくれて、20万近く給料が増え、免除は終わりました。
調剤薬局から休みが増え、当直もなくなり、正月休みも連休も普通に取れ、家族で出かけられたり、身体が楽になったと本人も喜んでいました。
N総合病院では午前、午後、夜診。当直が週2回と、社畜同然。年中当直がありますから、息子が当直明けの父親が帰宅すれば『パパ、来た!』というほどでした。
元夫は定期代を浮かす為に内緒で三ヶ月間、驚くほどの距離を自転車で通勤しましたが、ある日同じように内緒でミニバイクで通勤していた薬剤部長と鉢合わせになったそうです。
毎年年末調整では税金が還付されましたから、それが入るのが楽しみでした。


生活保護の支給額が今年10月からまた減額されます。生活保護の支給額より収入が少ない人たちからは生保の額をもっと減らせとか、『死んでも生活保護など受けない!』と言って死んだ人を『人様に迷惑をかけなかった』と持ち上げたりするのをネットなどで見ると苦しく思います。聖書の『働かざる者食うべからず』という言葉の真意がわかりません。この言葉の聖書的解釈を未だに聞いたことがありません…(泣)
納税者の苦しい気持ちもわかりますが、怒りの矛先が間違っていると思います。みっちり働いても、生保額に達しないことのほうがなんだかおかしいと思いますし、生保額に達しなければ就学援助費やいろんな制度を利用してほしいと思います。